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羽毛の「ダウンパワー」「フィルパワー」その違いを簡単に比較

こんにちは。
オハナの夫です。

10年ほど使用しているダウンジャケットが薄汚れてきました。
クリーニングに出しても高額の費用がかかってしまうため自宅で洗ってみました。
(ダウンクリーニング自宅で実践編は後ほどブログで紹介します!)
洗濯は成功しましたよ〜。

全体的には発色も良くなり、コインランドリーで頑張ったおかげでとてもふんわりと仕上がりました。

が!元々付いていた油汚れ的なものが全く落ちてませんでした。

そのため、ダウンジャケットを新たに買うことを決意し、何が良いか!
ひたすらパソコンと睨めっこして調べている時にふと気になったのが
羽毛の膨らみを表す単位「ダウンパワー」「フィルパワー」です。

ダウンジャケットや寝袋などの羽毛の膨らみを表す値は「770fp」フィルパワーと表記されています。
ですが羽毛布団では「440dp」ダウンパワーと表記されています。

そこで今回は「ダウンパワー」「フィルパワー」の違い
○○フィルパワーは○○ダウンパワーですというように、わかりやすくお伝えしたいと思います。

目次

羽毛の品質基準値

羽毛を使用しているもの代表として
・ダウンジャケット
・羽毛布団
がありますが、羽毛のパワー(品質)を表記する方法が2種類あります。
フィルパワー(FP)➡︎主にダウンジャケット、アウトドアで使用する寝袋などがこの表記
ダウンパワー(DP)➡︎羽毛布団などがこの表記ですね

ではこの2つにどんな違いがあるのか?

日本国内では日本羽毛製品協同組合が定めている(dp)ダウンパワー、ヨーロッパやアメリカなどでは、IDFB(国際ダウン&フェザー事務局)が定めている(FP)フィルパワーが数値基準となります。

フィルパワー(FP)とは

そもそもフィルパワーとはこのような定義で成り立っています。

30gの羽毛を内径288mmのシリンダー内に入れ、重さ94.3gの荷重用円盤を乗せた時の膨らみ度合いを表したものです。
現在主に用いられている(IDFB法)では立法インチ(2.54cm立法)で示します。
わかりやすく説明すると・・・
800フィルパワーとは、30gの羽毛が800立方インチの体積に膨らんでいることになります・・・
わかりにくい・・・
簡単に説明すると
フィルパワーの数値が大きいほど空気を多く含んでおり、大量に含まれる空気の断熱効果によって保温性に優れ、暖かく良質なダウンである!ということです。
一般的に、600~700フィルパワーが良質なダウン、700フィルパワー以上は高品質なダウンといわれています。
フィルパワーの数字が大きいと、同じかさ高さ(容積)のダウンが、少ないダウンの量で作ることができるため、軽いウェアを作ることが可能になります。
※計算方法で1オンス(28.4g)で表記しているところもありますが、フィルパワーの測定にはUSA法(1オンス)とIDFB法(30g )がありましたが、2013年にUSA法が廃止されIDFB法に統一されました。

ダウンパワー(dp)とは

ダウンパワーの定義はこれです。

30gの羽毛を内径29㎝のシリンダー内に自然落下させ入れ、重さ93.4gの荷重用円盤を乗せて2分間待ち、底から円盤までの高さを測って羽毛の体積を計算します。
その数値を羽毛1gあたりの体積値に割り出し、dpとして数値化されたもです。
??????????
簡単に説明すると
ダウンパワーの数値が大きい羽毛布団ほど、ダウンの膨らみが大きく、同じ重さのダウンが含まれている羽毛布団でも、ダウンパワーが大きい羽毛布団の方が保温や保湿性力に優れ、弾力も感じられます。
一般的に300〜350ダウンパワーが標準な羽毛布団、350〜400ダウンパワーが良質な羽毛布団、400ダウンパワー以上が高品質、440ダウンパワー以上が最高級品質な羽毛布団と言われております。

で違いは・・・という話ですが・・・
定義を見てもイマイチわかりにくので・・・

○○フィルパワーは○○ダウンパワーです。

結論を先に

■フィルパワーをダウンパワーに(フィルパワーに0.55をかける)

・1000FP ➡︎ 約550dp
・800FP ➡︎ 約440dp
・600FP ➡︎ 約330dp

■ダウンパワーをフィルパワーに(ダウンパワーに1.82をかける)

・440dp ➡︎ 約800FP
・400dp ➡︎ 約730FP
・350dp ➡︎ 約640FP

まとめ

ダウンジャケットのフィルパワーは羽毛布団で考えるとかなり高級な羽毛を使用しています。
羽毛布団ではゴールドラベルと呼ばれる最高級品質で440dp以上。
ということは800FP以上となりますが、ダウンでは1000FPなどの商品も存在します。
ちなみに1000FPを謳っているダウンジャケットは今のところ3社の登山用品メーカーのみだと思います。
モンベル、マーモット、パタゴニアが展開している1000FPが現状での最高品質のダウンとなります。
ただ、この3社が展開している1000FPのダウンは軽量を重視するため、充填量もそれほど多くありません。
その為、ものすごく暖かいと言えるダウンではありません。
ダウンの暖かさはフィルパワー、充填量、ダウンの生地で決まってきますので、ダウンの質だけで選ぶべきものではありません。
一番暖かいと評判のカナダグースの最高級ダウンでも600〜700と言われています。

そして色々調べた結果、私が買ったダウンジャケットが↓↓↓

ナンガ オーロラダウンジャケット2019年モデルになります。
このダウンジャケットはスパニッシュダックダウン 90% 760FP 650g充填になります。

羽毛布団に関してはダウンパワーと充填量でほぼほぼ暖かさが決まってきます。
ただ、肌触りやダニの関係などがあり、高級品になればなるほど側生地にもこだわりが出てきます。

ダウン、羽毛布団などダウンのパワーについて説明してきました。
今後ダウンや羽毛布団を買う際の、一つの目安にしてもらえるとありがたいです。

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